この記事では薪ストーブ歴5年の僕が
実際に生活してみて最良と感じる庭の坪数と
その理由や省スペース化の方法を独自判断でご紹介します
薪ストーブ生活を始めるには想像以上に
多くの問題をクリアしなければなけません
- 薪の調達方法
- 設置費用
- 年間コスト等
その中で今回の記事内容は
薪ストーブ生活で必要とされる
土地の広さについて書いていきます
薪ストーブ生活を始める前
僕自身、薪ストーブ生活を決意したのはいいものの
当時は知り合いで薪ストーブ生活をしている人がいなく
情報の少なさに大変な思いをしました
僕は新築で土地探しから始めたので
どれくらいの土地の広さが必要で
どれくらい購入費用が掛かるのかなど
分からないことばかりでした
大まかな予想しかできないことも多く
土地選びにはとても苦労した記憶があります
これから薪ストーブ生活を始めようと考えている方にも
薪の保管スペースや薪割りスペースなど
どれくらいの土地の広さが必要なのか
気になることも多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると
庭には50坪は確保したいところです
もちろん広ければ広いほどいい
でもアイディア次第では狭くてもOKです
それではその理由を説明していきます
なぜ広い土地が必要になるのか
快適な薪ストーブ生活を送るためには
広い庭が不可欠といえます
薪ストーブの導入を考える際には
薪の調達方法や設置費用などと同時に
薪ストーブ生活をするために必要な
広い土地を確保する必要があります
広い土地が必要な理由は3つです
- 乾燥
- 保管
- 作業
この3つが広い土地を必要とする理由なのですが
それぞれ詳しく説明します
乾燥は広々と
薪は乾燥させなければよく燃えません
乾燥には最低でも1年はかかるものです
(樹種にもよります)
長くて2年乾燥となると
2年分の薪が庭に配置されることになります
薪を乾燥させる際には薪棚を使うと思いますが
薪棚も間隔や方向を考えて設置しなければ
良い乾燥とは言えない結果が待っています
多少は雨にあたっても大丈夫ですが
風通しの悪い場所は乾燥の進みが悪くなります
四方を塀や家で囲まれていれば
風通しも悪くなり
年数のわりには乾燥の甘い薪が出てくるものです
薪小屋は結構でかい
薪の乾燥が終わると
次は保管が待っています
薪が腐食しないように
保管の際には雨風をシャットアウトし
長期間の保管にも耐えれる環境を作り上げます
薪棚では雨風を防ぐことはできませんが
薪小屋なら側面は壁に囲まれ
しっかりと屋根もついている為
まさに長期保管に適しています
1年分の薪を保管するスペースとなると
大きな物置小屋くらいにはなります
薪割りは安全な場所の確保を
薪割りにもそれなりのスペースが必要になります
周りに斧を振り上げてもぶつからないような
障害物のない環境で
2m×2mくらいは確保すると安全です
更に割る前の玉材を置くスペース
割った薪を置くスペースも考慮すると
薪割りスペースだけでも
最低1坪は欲しいところです
僕の場合は薪割りスペースで2坪
原木や玉材、割った薪を置く場所で
5坪は確保しています
土地の広さはどうやって決めたらいい?
広い土地が必要だといっても
それぞれの地域環境や
薪の使用量によっても違ってきます
人によっては少ないスペースで済む人も入れば
僕のように広いスペースが必要な人もいます
まだ薪ストーブ生活を始める前の方の場合は
自分にはいったいどれくらいの広さが必要なのか
あまりわからないということも多いでしょう
ではどれくらいの土地を必要とするのか
一緒に考えていきましょう
薪の使用量を知ろう
薪棚や薪小屋に必要なスペースは
年間で使用する薪の量に比例します
どれくらいの薪を使用するかを概ね把握することは
必要な土地の面積を割り出すことにもつながります
まず考えないといけないのが
暖房器具は薪ストーブのみ
or
他の暖房器具と併用
この二択によって薪の使用量が大きく変わります
次に地域差です
年間平均気温が低い地域
or
年間平均気温が高い地域
一日で考えると薪使用量には
大きな違いはないかもしれませんが
年間と通すとこの二択でも大きな差が出てきます
参考になるかわかりませんが
僕の場合は
- 暖房器具:薪ストーブのみ
- 平均気温:6.5度
この条件で年間12~15㎥使用します
僕はかなり薪を使う方です
節約しながら焚くと
年間10~12㎥で収まると思います
乾燥期間によって保管量が変わる
この話の前に、まず考えることとして
何年乾燥の薪を使用するかということです
一般的には1年or2年乾燥を選択しますが
やはり2年乾燥の方がいい燃え方をしてくれます
それを踏まえた上で何年乾燥させた薪を使用するのか
ということになります
1年乾燥なら1年分の薪を薪棚で乾燥させ
更にその年に使う1年分の薪を
薪小屋に保管するスペースを確保する必要があります
2年乾燥なら2年分の薪を薪棚で乾燥させ
更にその年に使う1年分の薪を
薪小屋に保管するスペースを確保する必要があります
ただし地域によっては1年で2年乾燥と同じくらい
乾燥が進むこともあります
例えば梅雨のある本州と
梅雨のない北海道では年間湿度も全然違います
僕は北海道在住なので
年間を通して乾燥している気候のため
1年乾燥でも低含水率の薪に仕上げることができています
狭いスペースでも薪ストーブ生活を楽しむために
ここまで散々、広いスペースが必要だと話していましたが
それだと広い庭がなければ薪ストーブをするなってことか⁉
ってなってしまいますよね
もちろん違います
広い庭やスペースを確保できなくても
アイディア次第では薪ストーブ生活を楽しむことができます
薪の乾燥方法を工夫する
薪はできる事ならば風通しの良い場所で
長期間放置したのちに
雨風のあたらない場所で保管するのがベストです
しかし、そのスペースを確保できない場合は
軒下や家の壁に沿わせて薪棚を設置する方法もあります
ただ、風通しが悪くなることや
シロアリのリスクも少なからずあるため
僕としてはあまりお勧めしない方法ではあります
僕のおすすめとしては
薪棚を外構の一部として考え
目隠しフェンスの代わりとして使用することです
目隠しフェンスが薪になることで
家全体が一気にオシャレになりますし
他の家との差別化にもなります
それに、土地を囲むように設置することになると思うので
それなりの量の薪を収納できるスペースが確保されます
ちなみに僕の家でもこの方法を使っています
一つ気をつけないといけないのが
薪棚が道路に面している場合は
薪棚が倒れて歩行者がケガをしないように
しっかりと基礎を固定しないといけないでしょう
他の乾燥方法としては
ホルツハウゼンという円形の薪の家を作る方法です
いわゆるスイス積みというやつですが
ホルツハウゼンはオシャレでいろいろなアレンジもできます
思っている以上に薪を使用するので
年間の薪使用量がそこまで多くない方は
ホルツハウゼン一棟で保管が完了なんてこともありえます
薪販売業者を活用しよう
どうしてもスペースの確保が難しい場合は
お金をかけることになりますが
薪販売業者を利用する方法がいいでしょう
乾燥させる場所が確保できない場合は
乾燥済みの薪を購入して
薪小屋で保管するのがいいです
乾燥済みの広葉樹で
1㎥=25,000円前後が相場になりますが
自宅近くの薪販売業者で確認してみてください
薪の保管場所も確保が難しい場合には
配達サービスを行っている業者もあります
定期的に薪を配達してくれるので
自宅で保管しておく薪の量を
かなり減らすことができます
これならばベランダに少しのスペースがあれば
薪ストーブ生活を楽しむことも可能です
ただし、薪販売業者すべてが
薪の定期配達サービスをしているわけではないので
これも直接業者に確認することが必要です
まとめ
薪ストーブ生活を始める前は
分からないことばかりで
不安なことも多いと思います
その不安も自分の薪ストーブ生活を
イメージしていくことで
必要な場所や資金、手段といったものが
鮮明になっていくのではないでしょうか
今回は薪ストーブ生活をするにあたり
ということを題材にしましたが
僕の個人的な意見としては
車の駐車スペースや自転車の駐輪スペース
どのような状況にも耐えれる環境を作るためには
これはあくまでも僕個人の意見なので
薪ストーブ生活を送る多くの人々に
共通するものではありませんが
この記事が少しでも参考になれば幸いです
また、必要量の土地の確保が難しくても
諦めずにいろいろ工夫すれば薪ストーブ生活のために
最良のアイディアが出るかもしれません
1㎥の薪を作るにも最初は1束の薪を作ることからです