焚き付けだけではもったいない!針葉樹は主力の薪にもなる

  • 2022年4月6日
  • 2022年4月5日
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“薪ストーブに針葉樹は禁止です”

っていう、昔ながらの都市伝説があります

 

年配の薪ストーブ経験者の中にも 

針葉樹は薪として使えない 

という声が上がることがあります 

 

これから新たに薪ストーブ導入を 

検討している方の中にも

 

針葉樹は薪として使えないという情報で 

薪は広葉樹しか使えないと 

思ってしまっている方もいるかもしれません 

 

はたして本当に針葉樹は 

薪として使えないのでしょうか? 

 

針葉樹は入手しやすく 

購入する場合は広葉樹よりも 

格安で手に入れることができます 

 

僕も薪ストーブ生活当初は 

針葉樹を避けていた時期がありました 

 

これは完璧にインターネットの情報に 

ガッツリ影響を受けた結果でした 

 

しかし

徐々に針葉樹を焚き付けから使い始め 

今は主力の薪として使っています 

 

今回の論点からは少しそれるのですが 

 

針葉樹を薪ストーブで使えないのかという 

問題については“使える”です 

 

これについてはこの記事でも少し触れますが 

また違う記事でしっかり書こうと思います 

 

今回は針葉樹の使い方についてです 

 

皆さん、針葉樹を焚き付けのみの活用で 

終わらせていませんか? 

 

それはとても勿体ないです

 

針葉樹は樹種によっては十分に 

主力の薪として活用できます 

 

ではその理由を説明していきます 

主力として針葉樹を燃やす 

 

針葉樹はいろいろな使い方ができますが 

焚き付けだけで終わらせるのは 

少し勿体ない使い方かもしれません 

 

針葉樹は火力が強く 

火持ちが悪いので 

よく焚き付けで使われがちです 

 

僕もスギやヒバを焚き付けにしています 

 

しかし、使い方によっては 

主力の薪として十分に使えます 

 

大事なのは 

  1. 大きさ 
  2. 乾燥 
  3. 樹種 
  4. 空気の調整 

 

この4つを抑えておけば 

針葉樹は薪ストーブの主力となります 

 

大きく割る 

 

針葉樹のデメリットは

すぐに燃え尽きるという点です 

 

これは単純な話ですが

薪割りで大割にしておけば 

 

その分だけ燃焼時間も増えるので 

簡単に解決する話です 

 

とはいうものの 

ナラやクヌギのように長時間燃焼ができるか 

というとNOですが ・・・

 

今まで大割の針葉樹を薪として 

焚いたことのない人は一度焚いてみてほしいです

 

きっと予想以上の燃焼時間に驚くと思います 

 

僕は薪ストーブ生活を始めた当初 

 

本当に針葉樹は使ってはいけない樹種で 

使っても焚き付け程度だけ

とガチで思っていました 

 

なので針葉樹を薪として使い始めたときは 

ハラハラしながらも 

予想以上の燃焼時間に驚いた記憶があります 

 

しっかり乾燥させる 

 

よく言われる“針葉樹はダメ説”は

なぜダメだと言われているのかですが

 

針葉樹は煙道火災の原因となる 

タールが付きやすいからということです 

 

ただ、これは少し間違っています 

 

針葉樹に限らず広葉樹でも 

十分な乾燥ができていなければ 

燃やした際にいぶってしまって 

タール付着の原因になってしまいます 

 

針葉樹でも広葉樹でも 

十分に乾燥させることで 

しっかり燃焼できるタールの付きにくい 

いい薪が出来上がります

 

針葉樹は乾燥が早いこともあり 

北海道の場合は薪割りしてから 

約半年で薪として使用できるくらいに 

乾燥が進みます 

 

対して広葉樹は最低でも1年は 

しっかり乾燥させないと 

薪ストーブで使えるような 

いい薪にはなりません 

 

比重の重い針葉樹を選択 

 

比重の重い樹種は燃焼時間が長いです 

 

例えば広葉樹と針葉樹では 

広葉樹の方が比重が重いです 

 

ですから薪ストーブでは燃焼時間の長い 

広葉樹が好まれます 

 

この比重ですが針葉樹の中でも違っていきます 

 

針葉樹を主力として使う際には 

比重の重い針葉樹を選ぶようにしたら 

燃焼時間も長くなるというわけです 

 

では比重の重い針葉樹は何があるのでしょうか 

それはマツ系の針葉樹です 

 

僕はカラマツをメインに使うのですが 

その次にアカマツが主力薪として 

十分使い物になります 

 

僕的なボーダーラインの針葉樹は 

トドマツになりますが 

 

トドマツは薪の収集が少ない年には 

主力薪として使用し 

 

薪の収集が多い年には

焚き付けにして使用しています 

 

スギやヒバは比重が軽いので 

焚き付けオンリーの役目になっています 

 

薪ストーブの空気調整 

 

針葉樹は火力が強いのも特徴です 

 

急激に高火力になることにより 

薪ストーブを傷めてしまうという 

指摘もありますが 

 

今どきの薪ストーブなら 

空気を調整することができる機種が 

ほとんどだと思います 

 

上手に空気を絞りながら広葉樹も使うことで

針葉樹だけを ガンガン燃やすことをしなければ 

薪ストーブを傷める心配もありません 

 

空気の絞り方は少し経験すれば 

すぐに感覚をつかめると思います 

 

決して難しい作業ではないです 

火を操ることが楽しくなるくらいです 

 

まとめ 

 

針葉樹にも多くの種類があり 

それなりに火持ちのいい樹種もたくさんあります 

 

一様に針葉樹は薪として使えないと考えるのではなく 

 

比重の重い針葉樹を 

大割にしてしっかり乾燥させる 

そして広葉樹と上手に合わせながら 

空気を調整して燃焼温度が 

高くなりすぎないようにすることで 

十分に主力の薪が出来上がります 

 

今まで薪ストーブに針葉樹を使わず 

戦力外と考えていた薪ストーバーや 

 

これから始めようとしていた 

未来の薪ストーバー 

 

針葉樹を焚き付けのみの活用だったり 

これから使ってみたいと思っている 

薪ストーバーの皆さん 

 

ぜひ針葉樹を主力の薪として 

薪棚に並べてみてはいかがでしょうか