白樺こそ最良の薪 

  • 2022年3月27日
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薪にはいろいろな種類があります 

  • 加工済み木材or未加工木材 
  • 針葉樹or広葉樹 
  • 1年乾燥or2年乾燥 

などなど、例を挙げれば限がないです 

今回は僕の住む北海道でよく手に入る 

白樺は薪としてどうなのか ?

ということについて書いていきます 

結論からお伝えすると 

白樺は優秀な薪材で 

ナラやイタヤにも負けない 

良質な薪であると僕は思います 

ではその理由を詳しく説明します 

白樺を薪として使うメリット 

北海道民として、とても身近な木 

それが白樺です 

個人的にもとても好きな木で 

庭に植えようと思ったくらいです 

よく白樺は薪には向いていないと 

知り合いの薪ストーブユーザーが話していますが 

僕はそんなことはないと声を大にして伝えたいです 

それでは、白樺を使うメリットをお伝えします

 

入手しやすい 

北海道ではどこの山でも生えているのが白樺です 

植林といえば内地は杉が多いと思いますが 

生育が早いことや寒さに耐えれる強さから 

北海道では白樺が植林されていた時期もあり 

人工林には白樺が多くみられます 

ということで白樺が手に入りやすいのです 

白樺の間伐材ならゴロゴロと 

転がっている山はたくさんあるので 

あとは山主さんとの交渉次第です 

安価 

薪に最適な樹種といえば広葉樹です 

白樺も薪に最適な広葉樹ではあるのですが 

火力が強く火持ちが良くないこともあり 

ナラやイタヤに比べると安く手に入ります 

確かに火持ちがそこまでよくないですが 

針葉樹ほどではないです 

大割りにしたり、樹皮を剥ぐことで 

火持ちの悪さを低減することもできます 

それに安くなった分 

入手量を増やせることを考えると 

それなりにコスパのいい薪といえます 

ガンビが着火剤になる 

白樺の樹皮(ガンビ)には油分が多く含まれており 

強力な着火剤になります 

市販の着火剤なんか比になりません 

雪に濡れているガンビも普通に着火しますし 

燃え方は灯油並みです 

ガンビを10×10㎝程度燃やせば 

たいていの焚き付けに 

燃え移らせることができます 

着火剤は購入したら1個単価20円前後します 

段ボールは灰が多く出てしまいます 

松ぼっくりでは火力が出ないです 

ガンビは無料で 

燃えカス残らず 

高火力 

なんと素晴らしい3拍子でしょう 

割りやすい 

白樺は比較的に薪割りしやすいです 

理由は木が軟らかく薪割りがしやすいのです 

本当にパッカンパッカン割れます 

節も少ないので比較的に大きな玉材でも 

苦労することはないです 

生育の早さに関係しているのでしょうか? 

詳しく調べたことがないので 

適当なことは書けませんが 

白樺が他の広葉樹軟材の中でも 

ちょっと異質な材質の存在であるのは 

生育の早さからくる樹種の特徴でもあるのでしょうか? 

個人的には割りやすいというだけでも 

主戦力として燃やしていきたい樹種になります 

美しき白樺 

白樺はその名の通り 

樹皮が白く美しい木です 

白樺の立ち姿は遠目からでも美しく 

景観が引き締まっていく印象を与えてくれます

夏には白い樹皮というコーディネイトに 

青々としたアクセントをつけたように伸びる葉 

冬には雪と同化しながらも 

純粋な白ではなく

雪の白さとは違い 

グレースケールのようなグラデーションを見せてくれます 

そんな白樺は薪となり 

薪棚に並べたときにも美しさが際立ちます 

濃すぎず薄すぎない色の断面 

肌色に近いと言ったらいいのでしょうか 

薪棚に並べていると 

薪棚全体が明るくなった感じがするのです 

白樺は側面だけではなく 

断面まで美しいのです 

白樺を薪として使うデメリット 

めっちゃ白樺推しでしたが 

もちろんメリットばかりではないです 

ただ、白樺のデメリットは本当に少なく 

万能樹木だと僕は考えているので 

今回書くデメリットは少ないです 

少ないですが一応書いておきます 

火持ちが悪い 

白樺を薪として選択しない最大の理由は 

火持ちが悪い 

ということに限るのではないでしょうか 

確かに油分の多い樹皮のせいで 

燃え尽きてしまうのが比較的に早い樹種ではあります 

しかも広葉樹ということで 

針葉樹よりも高い金額で販売しているお店が多いです 

場所によっては広葉樹混在として 

ナラなどの広葉樹の量を減らすために 

大量に白樺を混ぜてくる業者もあります 

ただ、白樺の火持ちの悪さは改善できます 

『安価』という部分でも少し触れていたのですが 

大割りにして火持ちを良くすることができます 

乾燥も早い樹種なので 

大割りにしても1年でしっかりイイ薪になってくれます 

更に樹皮を剥すことで 

火持ちを改善できます 

白樺が火持ちの悪い原因の 

一番の理由は油分の多い樹皮(ガンビ)のせいです 

それならば樹皮を剝がしてしまえばいいのです 

樹皮を剥がせば圧倒的な火持ちの改善ができます

剥がすことでのメリットはさらにあります

ガンビは剥がすことで高火力を発揮するのです

白樺を上手に使うなら樹皮を剥がして 

別々の用途に使用するのが正解です 

花粉がキツイんです 

白樺花粉、結構キツイです 

僕は白樺で花粉症を発症しました 

丸太の状態でも結構樹皮にくっついています 

チェンソーで玉切りにしていると 

その花粉が舞うんです 

くしゃみが止まらない・・・ 

これの対処方法はマスクのみです 

あとは気合で乗り切りましょう 

まとめ 

白樺は使い物にならないと 言われたり

薪ストーブユーザーが欲しがらない

広葉樹扱いされますが 

白樺こそ多岐にわたる使用用途があり

万能薪だと僕は考えています 

これから薪ストーブを始められる方は 

ナラ以外の選択肢として 

白樺を選択することをお勧めします 

始めたころの薪ストーブ生活では 

うまく火を大きくできないこともあると思います 

そんな時に白樺が大きな力になるはずです 

僕は、薪ストーブ初年度だった時の僕に対して 

“白樺を積極的に収集しなさい”と 

声を大にして伝えたいくらいです 

追伸 

白樺って“シラカバ”ではなくて 

シラカンバ”が正しいんだって